MXシリーズ

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世界初モジュール式冗長型インバータ

モジュール設計であり、特定のニーズに合わせて単相、二相または三相システムを作ることができます。最大60kVAの三相交流システムが構成可能です。

高品位の正弦波出力

出力波形は商用電源と同じ正弦波で、歪率1.5~2%以下の正弦波を実現し、出力電圧も安定化されているため、交流精密電源として使用できます。

N+1冗長性

N+1冗長型システムの場合、電源を中断することなく、いつでもモジュールを追加または取外しすることができます。単一のモジュールが故障しても、システムが稼働し続けられます。

入力、出力電圧特注可能

公称入力電圧12/24/32/48/66/108Vdcと、公称出力電圧100/117/230Vac±6%、出力周波数50/60/400Hz±0.1%で組み合わせて、特定の電圧要件を満たすように設計できます。

選べるケージサイズ

EIA規格の19インチラックに対応する19インチケージ以外に、7インチ、9インチ、23インチのケージが選べられます。

豊富な保護回路

入力低電圧、入力過電圧、出力短絡、過負荷、過温度など、豊富な保護回路が働き、負荷の故障を未然に防ぎます。

入力電圧仕様

公称入力電圧 12Vdc 24Vdc 32Vdc 48Vdc 66Vdc 108Vdc
入力電圧範囲 10.4~17Vdc 19~34Vdc 26.5~45Vdc 41.5~62Vdc 57.5~94Vdc 94~149Vdc
入力低電圧警告 10.6Vdc 21Vdc 28Vdc 42.5Vdc 58.5Vdc 95Vdc
標準効率(定格負荷) 85% 87% 87% 87% 88% 88%
最大効率(1/3負荷) 87% 89% 89% 89% 90% 90%


出力電圧仕様

公称出力電圧 100Vac 120Vac 230Vac
出力電圧範囲 100Vac±6% 117Vac±6% 230Vac±6%
定格出力電力 1000W
サージ電力(3秒) 2200W
無負荷電力 20W
出力周波数 50/60/400Hz±0.1%


マスターモジュール

単独で動作する機能を持っています。定格電力1kWを出力することができます。独自の保護回路を持ち、問題が検出された場合、モジュール個別に出力遮断します。1台のマスターモジュールは最大19台のスレーブモジュールを動作させることができます。マスターモジュールのみでスレーブモジュールを動作させた時には冗長機能が働きません。システム稼働中は追加、取外しができません。

スレーブモジュール

マスターモジュールに似ていますが、スレーブモジュールは、単独で動作できませんので、マスターモジュールまたはコントロールカードからのドライブ信号が必要です。マスターモジュールと同じく、定格電力1kWを出力することができます。異常があった場合、モジュール個別に出力遮断します。N+1冗長型システムの場合、システム稼働中でも追加、取り外すことができます。

コントロールカード

1台のコントロールカードは最大20台までのスレーブモジュールを動作させることができます。2台以上並列に使用することで、N+1冗長型システムを構成することができます。2台目以降は、システム稼働中いつでも追加、取り外し可能です。

アラームカード

システムに発生した異常を検知し、アラーム信号を前面パネルのLEDおよび背面の無電圧接点で出力することができます。コントロールカードの異常を検出することもできますので、N+1冗長型ステムにはアラームカードが必要です。

トランスファースイッチ

アラームカードと同じ機能があり、負荷に対する供給をインバータまたは商用電源などのAC電源をリレーにて切り替ます。切換え時間は、通常4msです。ランスファースイッチは、最大40A出力のシステムで使用できます。

システムモニターカード

アラームカードのより高度なバージョンです。入力、出力電圧、電流などシステムの情報をLCDで表示します。RS-232とイーサネットポートも付いており、PCによるモニタリングが可能です。単相システムで使用できます。

システムモニターカード2

従来のシステムモニターカードと同じく、システムの情報とアラームをモニタリングができ、二相と三相などの多相システムで使用できます。相毎の情報はSNMPv1でPCに転送され、閲覧、記録、知らせることができます。

スタティックトランスファースイッチ(STS)

故障リスクを減らすために動的部品を用いないトランスファースイッチです。5/10/20kWシステム用の3モデルが選べられます。システムモニターカード2と併用することで、すべてのデータを監視することができます。

19インチケージ

EIA規格19インチラックに対応します。N+1冗長型システムを収容できる最小のケージです。単相の場合は20kWまで、二相は40kWまで、三相は57kWまで構成可能です。

23インチケージ

23インチラックに対応します。N+1冗長型システムが構成できます。単相の場合は20kWまで、二相は40kWまで、三相は60kWまで構成可能です。

7インチケージ

N+1冗長機能なしの1kWまたは2kWシステムに使用できます。単相または二相システムのみ、三相が構成できません。

9インチケージ

N+1冗長機能なしの1kW~3kWまでの単相システムまたは、3kWの三相システムに使用できます。

MXシリーズインバーターは、構成によって大きく3種類に分けられます。N+1冗長型、機能向上型と、拡張可能型です。さまざまな用途に合わせて多様なオプションとサイズが用意されています。モジュール式設計の利点として、電力要件の増加に応じて、どのシステムでも出力容量を拡張することができます。

1. N+1冗長型

信頼性と保守性が最重要とされるアプリケーションの場合、MXシリーズは優れたコストパフォーマンスでN+1冗長性を実現しました。システム稼働中、コントロールカードとスレーブモジュール(12Vdcモデルは除く)を追加、取り外しが可能で、メンテナンスを行うことができます。動作に必要な数に加えて余分にモジュールを用意することで、重複したシステムを購入しなくても冗長性を確保できます。N+1冗長型構成例

2. 機能向上型

1台のコントロールカードと1台のスレーブモジュールだけで最低限のシステムが構成できます。システム構成後でもトランスファースイッチまたはアラームカードを追加することが可能で、さらにN+1冗長型にアップグレードもできる柔軟性があります。必要に応じて後からスレーブモジュールを追加することにより、必要な電力を得ることが出来ます。トランスファースイッチまたはアラームカードそしてもう1台のコントロールカードを加えれば、N+1冗長型になります。機能向上型構成例

3. 拡張可能型

この構成は独立型インバータとして使えます、または、既存のシステムの電力拡張用として使用できます。1台のマスターモジュールを使用することで、トランスファースイッチとスレーブモジュールを後から追加し、システムを拡張することができます。拡張可能型構成例