産業用蓄電池
蓄電池とは、使用した後、充電を行うことで再度電気を蓄えて繰り返し使用できる電池のことです。二次電池やバッテリーとも言います。蓄電池は、商用電源が届かない場所や、電気が利用できない時に、重要な役割を担っています。身近な自動車とバイクをはじめ、航空機や船舶などの輸送車両、フォークリフト、ロボット掃除機やAGV(無人搬送車)などの移動体にも使われています。また、災害や停電時の非常用電源として、工場、ビル、病院や公共施設など、様々なシーンで幅広く利用されています。
蓄電池は用途によって、充電と放電を繰り返して使う「サイクル用途」と、常に充電しながら負荷を使う「スタンバイ用途」に分けられます。太陽光、風力発電などの自然エネルギーを用いた発電システムや、モバイル電源などにはサイクル用途の蓄電池が適しています。一方、スタンバイ用途の蓄電池は、サーバーやエレベータのバックアップ電源、UPS(無停電電源装置)、防災・防犯システムなどに適しています。
弊社の産業用蓄電池は、温度変化の激しい環境や高い放電率など過酷な条件下でも優れた放電特性を持っております。また、メンテナンスができない地域でも多く利用されるため、温度耐性があり、メンテナンスのいらない構造になっています。定格容量1Ah~250Ahクラスの蓄電池、豊富なラインアップを取り揃えております。従来の蓄電池への置き換えが容易で、システムに応じて適した蓄電池をご提案いたします。また、小ロット生産体制を整えており、継続生産可能で、電池のサイズや容量の相談を承っております。
JCシリーズ
繰り返し充電の耐久性に優れているディープサイクルバッテリーです。放電深度50%の場合、サイクル数は約600回※期待できます。フロート状態においての期待寿命は3~5年※です。サイクル用途でもスタンバイ用途でもご利用できます。
JRシリーズ
スタンバイ用途でも、サイクル用途でもご利用可能、汎用性の高い蓄電池です。スタンバイ電源として、UPS(無停電電源装置)、防災・防犯システム、非常用設備などに適しています。サイクル用途での使用は、放電深度50%を推奨します。
JLシリーズ
繰り返し充電の耐久性に優れているディープサイクルバッテリーです。放電深度50%の場合、サイクル数は約800回※期待できます。フロート状態においての期待寿命は10~15年※です。サイクル用途でもスタンバイ用途でもご利用できます。
JCTシリーズ
動作可能温度範囲が広いディープサイクルバッテリーです。一般品の動作温度範囲-15℃~+40℃に対して、-15℃~+60℃に拡張されています。サイクル用途でもスタンバイ用途でもご利用できます。
※実際のサイクル数と期待寿命は、使用環境によって変わるため、各機種の電池特性グラフをご参照ください。