BPシリーズ
自動制御の3段階充電
バッテリーの電圧に応じて、バルク、吸収、フロートの3段階充電を自動的に行われ、効率よく充電します。
PFC回路搭載
力率改善回路(Power Factor Correction)を搭載しています。高調波成分を抑制し、出力を安定化させ、無駄な電力を抑えられます。
シンプル操作
バッテリーを接続するだけで自動充電します。設定や調整がいりません。どなたにでも簡単にご使用いただけます。
ユニバーサルな入力電圧設計
入力電圧範囲がAC100V~240Vと広域のため、200Vの電源でもご利用いただけます。
軽量、コンパクト
片手で持てるほど軽く、限られるスペースでも収納しやすいコンパクトに設計されています。
型式 | BP-1210 | BP-2405 |
---|---|---|
バッテリー電圧 | 12V | 24V |
充電電圧 | 14.4V | 28.8V |
フロート充電電圧 | 13.6V | 27.2V |
最大充電電流 | 10A | 5A |
吸収終止電流 | 1.5A | 0.75A |
入力電圧範囲 | 100~240Vac | |
入力周波数 | 47~63Hz | |
最大負荷時電流 | 1.9A/90Vac、0.95A/180Vac | |
効率(230Vac) | 80% | 83% |
充電方式 | 3段階充電 | |
適合バッテリー | 鉛蓄電池 | |
推奨バッテリー容量 | 30~100Ah | 15~50Ah |
保護回路 | 短絡、過温度、過負荷、逆接続(ヒューズ) | |
ヒューズ | 250V/15A | 250V/10A |
動作温度範囲 | -20~+50℃ | |
動作湿度範囲 | 20~90%RH(結露なきこと) | |
保存温度範囲 | -40~+85℃ | |
AC入力電源コード | 長さ約1.8m | |
DC出力バッテリー充電コード | 赤(プラス)、黒(マイナス)鰐口クリップ付き、長さ約60cm | |
寸法(L×W×H) | 210×85×50mm | |
重量 | 1kg |
◆仕様及び外観は、改良のため予告無く変更することがあります。
◆記載無きものは、入力電圧230Vac、定格負荷、外気25℃にて測定
◆本製品は、最終装置に組み込まれる部品としてみなされます。最終装置にてEMC指令に適合するか再確認を行ってください。
BPシリーズの充電方法は、バルク、吸収、フロートの3段階充電アルゴリズムを採用しています。バルク充電段階は、バッテリーは大電流を受け入れます。吸収充電では、バッテリー電圧は一定で電流は減少します。この間、バッテリーはガス(水素と酸素)を発生させます。
最後にフロート充電では、充電器は低い電圧で供給を続け、バッテリーが満充電の状態を保持します。バッテリーに負荷が接続していなければ、通常は非常に小さい電流が流れます。
充電電圧電流 | 型式 | ||
---|---|---|---|
BP-1210 | BP-2405 | ||
VA | 充電電圧 | 14.4V | 28.8V |
VB | フロート充電電圧 | 13.6V | 27.2V |
IA | 最大充電電流 | 10A | 5A |
IB | 吸収終止電流 | 1.5A | 0.75A |
Q.対応する入力電圧はAC100Vだけですか。
200Vにも対応しています。ただし、付属の電源ケーブルは100V用のため、200V用の電源コードをご用意いただく必要があります。
Q.推奨容量以上のバッテリーに充電できますか。
推奨容量以上のバッテリーに使用すると、満充電までの時間が長くなり、充電器の消耗や過熱、故障の原因に繋がるため、推奨しておりません。
Q.電源が入っていない状態でバッテリーに接続し続けても問題ありませんか。
はい。電源が入っていない状態でバッテリーに接続したままにしても問題ありません。
ただし、太陽電池充電コントローラ等、他の充電器が使用されている場合は、BPシリーズ充電器をバッテリーから外してご使用ください。バッテリー電圧がBPシリーズ充電器の充電電圧を越えてしまうと、BPシリーズ充電器が正常に充電制御出来なくなるだけでなく、BPシリーズ充電器に損傷を与える可能性があります。
Q.バッテリーに接続して常時充電し続けて使用することは可能ですか。
はい、常時接続して充電することは可能です。過充電にならないよう充電制御していますので安心してそのままご利用ください。
ただし、充電と負荷を同時に使用すると充電制御が正常に行われない可能性があるため、故障の原因となりますので充電しながら負荷を使用しないでください。
Q.力率改善回路PFC(Power Factor Correction)とは何ですか。
力率改善回路とは、製品の力率を改善することにより無駄な電力を抑えると共に高調波成分を抑制する回路のことです。
力率とは機器で使用される有効電力を皮相電力※1で割った値であり最大値は1となります。力率が低い場合は使用されない無効電力※2を含めた電流が配線に流れるため、送電損失となり、無効電力を考慮した電源容量、配線を設計する必要があります。また、力率が低い場合、入力電流が正弦波でなくなるため高調波電流が発生します。発生した高調波により送配電設備に損傷を与える可能性があります。
BPシリーズ充電器は内部に力率改善回路を搭載しており、力率は0.98です。これにより送電による損失は小さく、消費する電力とほぼ同じ容量の電源、配線を用意していただくだけで動作をすることができます。また、高調波成分が抑制されるためシステムの安定性に寄与いたします。
※1 皮相電力=実効値電圧×実効値電流 単位はVA(ボルトアンペア)
※2 無効電力=皮相電力-有効電力 単位はvar(バール)
Q.リチウムイオン電池に使えますか。
BPシリーズ充電器の適合バッテリーは、鉛蓄電池です。リチウムイオン電池にはサポート対象外のため、あらかじめご了承ください。リチウムイオン電池メーカーの推奨充電仕様によって、使用可能なものもございます。リチウムイオン電池の充電仕様をご確認の上、使用可否をご判断ください。
Q.ファンは吐き出しですか。吸い込みですか。
BPシリーズ充電器の冷却ファンは吐き出しです。